白血病やリンパ腫などの血液がんに対して
投与は一回のみ。
ただ約41万円の自己負担は高いか安いか?
治療効果があれば
安いもんでしょう。
ただ、
効果があるかどうか
やってみないとわからないところが
悩ましいところです。
しかし
カーティー細胞療法が
「とりあえず受ける」
という治療ではありません。
一方、
光免疫療法は
まず最初に試しても良い治療に
なってくるはずです。
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カーティー細胞療法とは?
キメラ抗原受容体発現T細胞
chimeric antigen receptor:CAR
(CAR-T細胞、カーティー細胞)療法があります。
米国食品医薬品局(FDA)は、
2017年9月に
CAR-T療法である「キムリア」(tisagenlecleucel)を
承認しました。
さらに
2017年10月にも
別のCAR-T療法である
「Yescarta」(axicabtagene ciloleucel)を承認しました。
ヨーロッパでも
この流れは続いています。
そして
2018年4月
日本でも
CAR-T療法が正式に申請
その後許可されました。
仕組みについては
ノバルティスのサイトの動画が
わかりやすいです。
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カーティー細胞療法はなぜ効果がある?
CD19というガン細胞にだけある
タンパク質を認識しやすいように
細胞に細工をします。
つまり
身体から取りだした細胞に
遺伝子を導入するのです。
そして
大量に培養して
細胞量を増やして
元の身体にもどします。
すると
細胞(T細胞)は
ガン細胞を認識し
身体の免疫系と強調して
ガン細胞を攻撃し始めます。
その反応率は
8割もあり
治療効果の高さでガン研究者を驚かせました。
(その後
多々再発もありますが。)
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カーティー細胞療法と光免疫療法の違いは?
動画を見ての通り
カーティー細胞療法の場合は
細胞を取り出し
また入れ込みます。
一方、
光免疫療法の場合には
細胞を入れたり、
出したりはしません。
その代わりに
光感受体結合抗体を入れます。
その後
光を照射するだけなので
とても簡単です。
この点が1番の違いです。
光免疫療法の簡便さが
価格の差にも反映するはずです。
まだ光免疫療法の正式な価格は決定されていませんが、
以前の記事で推測しました。
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なぜキムリアは高価?
2019年5月に
カーティー細胞療法
(ノバルティスのキムリア)が
1回の投与で3349万3407円に決まりました。
その内
自己負担は約40万円です。
私はあまり税金には詳しくないために
この金額は
高額医療費制度を利用してなのか
どうかが良くわかりません。
これほどキムリアの治療費が
高くなる理由は大きく3つあります。
1 遺伝子の組み込み技術 兼 特許
2 細胞の培養技術や人件費
3 細胞の培養設備
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なぜ医療保険制度が破たんしない?
カーティー細胞療法の対象となる
白血病は
年間約1万4,000人です、
オリンピック水泳の池江璃花子さんも
18歳で発症しました。
この患者数を踏まえて
販売元である
ノバルティスは
カーティー細胞療法にお世話になる人は
ピークでも年間で約200人と推定しています。
総額は約70億円です。
もっと利用者が増えれば
薬価を変更できるように
厚生労働省は考えているようです。
この点は
チャックポイント阻害剤の時と同じですね。
チェックポイント阻害剤の薬価は
ある時
突然半分になりました
今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
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