この記事は2018年3月現在の情報です。
光免疫療法のヒトへの効果は
アメリカで行われている
頭頚部ガンの治験に基づいています。
その経過報告からして
末期の患者に対して
約80%のガンが縮小、
もしくは
消失したというものです。
しかも
副作用はありません。
{うちの妻}
なんか怪しい!
光免疫療法にも
なにか欠点があるでしょ?
実はあります。
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光免疫療法の効果の高さが
色々と報道されています。
光免疫療法とは
・・・
映像で見てみましょう。
映像は
アメリカ
国立がんセンターより引用
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この破壊されたガン細胞は
その後
身体の免疫系によって
認識されるため、
光「免疫」療法と
「免疫」という言葉がついています。
逆に言えば
ガン細胞は
増殖状態
通常状態では
免疫系が認識できないということです。
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光免疫療法の現在の欠点
近赤外線をあびて
ダメージを受けるのは
抗体 – 光吸収体の複合体が
結合した細胞のみです。
つまり
抗体の特異性が
ガン細胞に対して
高ければ
それだけ
特異的に
ガン細胞を
たたくことができます。
光免疫療法の現在の欠点は
抗体の種類の少なさです。
言い換えれば
特異的な抗体があれば
光免疫療法の欠点は
なくなるということです。
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光免疫療法の新たな研究は
日進月歩で進んでいます。
もちろん
現在の光免疫療法の欠点を
できるだけなくすために
あらゆるガンに対して
より特異的な抗体探しが
始まっています。
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ガン細胞は
臓器や種類によって
細胞表面にある分子が違っています。
種類ごとのガン細胞
特異的な抗体が見つかる
または
開発されると
あとは
抗体 – 光吸収体の複合体をつくり
近赤外線を当てるだけで
効果が検証できます。
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現在の
「光免疫療法の欠点をなくすこと」
と
光免疫療法が
「幅広いガン細胞に適応できる」は
表裏一体です。
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光免疫療法の限界
映像で見た通り
光免疫療法では
近赤外線を利用して
ガン細胞をたたきます。
限界はここです。
光が届かないガン細胞に対しては
抗体 – 光吸収体の複合体の劇的な効果が発揮できません。
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上述したように
光により
破壊されたガン細胞は
身体の免疫系によって認識されます。
すると
光が当たっていなかったガン細胞も
免疫系の攻撃をうけて
破壊
もしくは
縮小する可能性はあります。
ただ、
できるだけ
多くのガン細胞に
光を与えることができれば
それだけ
破壊されるガン細胞は多くなるため、
治療効果は大きくなります。
改善方法として光ファイバーを利用した内部暴露と従来の外部光源を組み合わせたところ・・・。
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光免疫療法の限界を突破するために
ガン細胞は
自己の免疫系を働かせないようにしています。
実は
ガン細胞は隠れ蓑をかぶって
免疫系から認識されないようにしています。
では
「隠れ蓑」を破壊すれば
ガン細胞は
免疫系から認識されるように
なるのでしょうか?
その通りです。
現在、ガン免疫療法で
すさまじく進歩している
チェックポイント阻害剤療法は
隠れ蓑を破壊する(取り除く)ことで
効果を発揮しています。
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そこで
光免疫療法と
チェックポイント阻害剤との
併用効果が研究レベルで試されています。
日本を代表する
がん研究者・医師である中村祐輔さんが
免疫療法の将来性を語っています。
(ここではワクチン療法ともいっています。)
ステージ1や2の段階で見つけて
切除することに加え、
診断と同時に
ワクチン療法を開始するくらいの
思い切った手段が必要だと思う。
免疫療法は、
治療手段がなくなってから
提供するという発想ではなく、
科学的に考えれば、
免疫システムができる限り
正常な条件で、
抗原に反応できるリンパ球が
残っている間にすべきではないのか?
中村祐輔のシカゴだよりより引用
http://yusukenakamura.hatenablog.com/
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これからのがん治療には
第一選択肢として
うける(免疫療法)。
その後、
きる(外科的切除)
飲む(抗ガン剤)
浴びる(放射線や重粒子線)を
選ぶようになってくると思います。
なぜなら
きる
飲む、
浴びるは
いずれも自己の免疫機能を
落としてしまうからです。
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おまけ
認知症の治療にも
免疫系は重要です。
慢性炎症を抑えることができれば
病態が改善することが
ALSやMSで実証されました。
めまいに使われている薬剤が進行性多発性硬化症を改善した。(2017年10月)
ケタスはめまいや気管支喘息に加えて、ALSにも効果的。(2017年12月)
認知症やパーキンソン病に対しても
慢性炎症を抑える
免疫療法はきっと有効なはずです。
ガン免疫療法の
進歩と結果が
認知症治療にも
応用されるはずです。
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2018年1月15日
光免疫療法の技術面で
強力なサポーターがつきました。
島津製作所です。
島津製作所の得意分野を生かして
光免疫療法の現在の限界を
突破できる可能性を秘めています。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。