(この記事は2019年5月21日時点での情報です)
アメリカ臨床腫瘍学会 (ASCO)が
シカゴで開かれます。
2019年5月31日から
6月4日までです。
その学会中に
全米で行われた光免疫療法の
臨床試験第2相の
結果が報告されます。
現在
治験は第三相へと進んでいますから
良い結果であったことは言うまでもないのですが
どの程度良かったのか?
学会抄録からわかりました。
驚くほどの効果です。
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光免疫療法の治験第2層
約2年前から全米で行われていた
複数の大学の治験結果が報告されます。
大学や病院は以下の6つです。
トーマスジェファーソン大学、フィラデルフィア、ペンシルベニア。
テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、ヒューストン、テキサス。
ミネアポリスのバージニアパイパー癌研究所、ミネソタ。
ラッシュ大学メディカルセンター、シカゴ イリノイ。
オクラホマ大学健康科学センター、オクラホマシティ。
コロラド大学、デンバー、コロラド。
もう一つ
治験の資金提供を行っていた
楽天アスピリアン社、サンディエゴ、カリフォルニア
が共同演者に入っています。
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光免疫療法の効果はどうだったのか?
がん細胞を治療した際、
4つの評価があります。
ガンの大きさから判断します。
1完全に治った場合
2部分的に治った場合
3変化が見られない場合
4増悪した場合です。
治療効果が発揮されたというのは最初の3つです。
少し難しい言葉で「病勢コントロール率」とも言います。
つまり
1完全に治った
2部分的に治った
3変化が見られない
どうして3番(ガンの大きさに変化が見られない)を
いれるのかというと
腫瘍の大きさが変化しない場合も
薬物が効いていると考えるからです。
今回第二相の結果から
30人中26人に治療の効果が
認められたと言うことです。
86%です。
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より詳細な光免疫療法の効果
その内訳として
5人は完全に治っています。
つまり
先ほどの分類でいうと
1番です。
そして
部分的に治った人が10人いました。
先ほどの分類でいうと
2番です。
あわせると
50%の人たちが
部分的に扁平上皮癌が小さくなった
もしくは
完全にガンが消滅したということです。
対象者30人のバックグラウンドを考えると
これは驚異的な治療効果です。
今回の30人は
頭頚部ガンの方たちで
放射線、手術もしくは
抗ガン剤が
効かなくなって
再発した方たちばかりです。
末期に近い患者さんたちに対して
治療をして
約50%の方に良い効果がでているのです。
光免疫療法はすごいです。
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光免疫療法の副作用はどうだったのでしょうか?
今回
抄録には
副作用についても書かれています。
あまり重篤なものはありません。
あえて挙げるとすれば
ガン部位からくる痛みと
ガン部位からの出血
あとは気道の閉塞が認められています。
気道の閉塞は少し注意が必要ですが、
これら副作用が光免疫療法と関係しているかどうかは
はっきりしてません。
詳細は6月1日の午後です。
第二相は30人と小規模ですが
現在進んでいる大規模な治験
国際第3相治験「LUZERA-301」
では183人を日本では募集します。
国立がん研究センター東病院の先生が
参加方法などを述べています。
また
実際に問い合わせをするときには
何を聞けばいいのでしょうか?
参考までに
聞くべき3つの質問
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
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