光免疫療法の効果は
「ヒト頭頚部ガン」で
確かめられつつあります。
この劇的な効果を踏まえて
将来的に
あらゆるガンに
光免疫療法が適応されると思います。
まだ
頭頚部ガン以外の
臨床試験始は
はじまっていませんが、
光免疫療法に関する研究は
すごい勢いで進んでいます。
現在の
光免疫療法の欠点や限界を
打ち破るために
様々な工夫やアイデアが生かされています。
光免疫療法が
がん治療の希望の光となるはずです。
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一つずつ紹介すると
内容が
たっぷりあるので
数行で
わかりやすく
まとめました。
詳細な内容を
希望されるかたは
リンク先を参考にしてください。
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以下、
すべての論文には
光免疫療法の開発者である
小林久隆医学博士の
名前が共著者に入っています。
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光免疫療法の膀胱がんへの効果
Mol Cancer Ther.
2017 (10):2201-2214.
doi: 10.1158/1535-7163.
Epidermal Growth Factor Receptor (EGFR)-targeted Photoimmunotherapy (PIT) for the Treatment of EGFR-expressing Bladder Cancer.
「EGFRを発現する膀胱ガン治療のための光免疫療法(PIT)」
膀胱がん特異抗体を光吸収体と結合し、
その効果を見た研究です。
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光免疫療法の卵巣がんへの応用
Oncotarget.
2016; 7(48):79408-79416.
doi: 10.18632/oncotarget.12710.
Near-infrared photoimmunotherapy with galactosyl serum albumin in a model of diffuse peritoneal disseminated ovarian cancer.
「腹膜播種性卵巣ガンモデルにおける
ガラクトシル血清アルブミンによる近赤外光免疫療法」
特有の修飾を受けたアルブミンは
卵巣ガンを含む多くの癌の細胞表面上で
過剰発現しています。
この特殊なアルブミンは
細胞表面レクチンである
β-D-ガラクトース受容体に結合します。
これらの役割や意味は不明ですが、
これらの特性を利用することはできます。
この論文では
β-D-ガラクトース受容体に結合する
特殊なアルブミン-IR700複合体をつかって
卵巣ガンモデルにおける
光免疫療法の効果を検証しました。
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肺がんへの光免疫療法のさらなる応用
Mol Cancer Ther. 2017 (2):408-414.
doi: 10.1158/1535-7163.MCT-16-0663.
Near Infrared Photoimmunotherapy in a Transgenic Mouse Model of Spontaneous Epidermal Growth Factor Receptor (EGFR)-expressing Lung Cancer.
「移植ではない
自発性肺がんマウスモデルにおける近赤外光免疫療法」
多くのガンモデルマウスでは
ガン細胞を移植することによりモデルとしています。
この論文では
ヒトの肺がんにより近いモデルをもちいて
光免疫療法の効果を検証しています。
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B細胞リンパ腫に対する光免疫療法の効果
Near infrared photoimmunotherapy of B-cell lymphoma.
Mol Oncol.
2016 Nov;10(9):1404-1414.
doi: 10.1016/j.molonc.2016.07.010.
「B細胞リンパ腫に対する近赤外光免疫療法」
リンパ腫に対する初めての近赤外光免疫療法の効果を検証。
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口腔がんへの光免疫療法の効果
Mol Cancer Res. 2017
doi: 10.1158/1541-7786.MCR-17-0333.
Syngeneic Mouse Models of Oral Cancer Are Effectively Targeted by Anti-CD44-Based NIR-PIT.
「抗CD44抗体結合したNIR-PITによる口腔がんへの効果」
抗CD44抗体結合したNIR-PITによって
効果的に口腔ガンを標的とできるという趣旨の論文です。
口腔がんマウスモデルを用いています。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
みそしる一押しお願いします。
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